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公示地価 地方圏商業地26年ぶり上昇 訪日客増加が貢 

 

 国土交通省が27日公表した公示地価(今年1月1日時点)は、地方圏の商業地が前年比0・5%上昇し1992年以来26年ぶりにプラスに転じた。地方圏のうち札幌、仙台、広島、福岡の中核的な4市の商業地がプラス7・9%と高い伸びとなったほか、それ以外の地方も下げ幅が縮小した。再開発や訪日外国人観光客の増加によるホテル建設などが増えているのが要因。地方圏は、住宅地を含む全用途でもプラス0・04%とわずかに上昇して下げ止まっており、全国的に地価の回復傾向が鮮明となった。

 東京、名古屋、大阪の3大都市圏を含む商業地の全国平均は、プラス1・9%と3年連続で上昇した。地方圏の商業地は、中核4市の伸び率が前年から1ポイント拡大。それ以外の地方はマイナス0・4%と前年から下落率が0・5ポイント縮小した。県庁所在地の盛岡市、長野市、徳島市、松山市などが上昇に転じた。

 住宅地の全国平均はプラス0・3%で、前年のプラス0・02%から伸び幅が拡大。3大都市圏の住宅地はプラス0・7%で、伸び率は前年(プラス0・5%)から拡大した。地方圏は、マイナス0・1%と前年から下落幅が縮小。中核4市がプラス3・3%と前年(プラス2・8%)に続いて高い上昇率を示したことが寄与した。雇用や所得環境の改善に加え低金利が追い風となり、駅前など利便性の高い地域を中心に回復が進んでいる。

 商業地、住宅地、工業地などを合わせた比較可能な全調査地点(2万5705カ所)のうち、上昇地点数は41%を占め、10年ぶりに下落地点数(38%)を上回った。国交省は「全国的に広く緩やかな地価の回復傾向にある」と分析する。

 商業地の上昇率トップは、北海道倶知安町の35・6%。訪日客やリゾート関連の需要が押し上げた。同町は住宅地の上昇率でも上位3地点を占めた。全国の最高価格は、東京都中央区銀座地区にある「山野楽器銀座本店」で、1平方メートル当たり5550万円と前年から9・9%上昇した。

 

千葉県 宅地、交通網で明暗 3大都市圏、郊外は下落

 国土交通省が27日発表した公示地価は、県内全体の全用途(住宅地、商業地、工業地)平均で0・7%上昇した。前年比プラスは5年連続。上げ幅は昨年より拡大し、47都道府県中11位だった。株価上昇などで企業の経済活動が活発になり、船橋市、市川市、千葉市などの商業地は全体的に価格を上げた。特にJR船橋駅近くの土地の上昇率は昨年から大きく伸びた。=25面に公示地価一覧表

 県用地課によると、調査している1259地点のうち、上昇したのは582地点(全体の46・2%)、下落は331地点(同26・2%)で、4年連続で上昇が下落を上回った。東京都から離れた北総などの地域では下落が上昇を上回り、依然として地域間格差が激しい。

 県内全体の上昇率を用途別で見ると、住宅地は0・4%(昨年0・2%)で全国10位(昨年7位)商業地は1・7%(同1・4%)で12位(同11位)工業地は1・8%(同1・4%)で9位(同7位)だった。

平均上昇率1位、6年連続で君津

 市区町村別で全用途平均の上昇率が最も高かったのは、6年連続の君津市で5・1%。2位は木更津市の2・6%。いずれも東京湾アクアラインの料金値下げの効果が大きい。3位は浦安市の2・3%だった。

 工業地は、昨年の浦安市を抜いた松戸市が8・7%で県内1位となった。県の地価公示鑑定評価員の佐藤元彦代表幹事は「外環道が今年6月までに開通することで非常に利便性が上がるということが理由」と説明している。

 全用途平均の下落率が最も大きかったのは白井市で2・7%。用途別でも住宅地で最も下落した。千葉ニュータウンが早い段階で開発されたことに伴い、現在は高齢者が多くなり、若年世帯が他市に流れているのが要因という。

住宅地最高価格、6年連続で市川 商業地は柏

 住宅地の最高価格は市川市菅野1で6年連続。上昇率トップは木更津市請西南3で7・9%だった。一方、下落率では東京都のベッドタウンの柏市大室地区が6・8%で、東京圏(東京都、神奈川、千葉、埼玉、茨城の各県)の中で6位。駅から遠く利便性が劣ることや、高齢化が進み、若い世代から敬遠される傾向にあることが背景にあるという。

 商業地の最高価格は、昨年に引き続きJR柏駅東口の柏市柏1。上昇率1位はJR船橋駅近くの船橋市本町4の8・3%で、昨年の4・3%から大きく伸び、昨年1位の君津市南子安6を上回った。街の中心で利便性が高く収益性が高いことから、取引価格が上がっているという。佐藤代表幹事は「もともと商業地は需要が高い。東京都内に比べて値上がりは遅いくらいだったが、今年は本格的に上がってきた」とし、「株価の上昇などが不動産取得マインドを後押しした」と総括した。


県内の住宅地・地価上位10地点

    所在地                地価        上昇率

 (1)市川市菅野1の7の16      33.7 (33.3) 1.2

 (2)市川市八幡4の12の9      32.5 (32.0) 1.6

 (2)浦安市舞浜3の27の9      32.5 (31.3) 3.8

 (4)市川市妙典5の16の6      31.8 (29.9) 6.4

 (5)市川市真間2の2の2       31.7 (31.0) 2.3

 (6)浦安市北栄3の8の8       31.5 (30.5) 3.3

 (6)浦安市北栄3の36の9      31.5 (30.5) 3.3

 (8)浦安市美浜4の19の13     30.9 (30.8) 0.3

 (9)千葉市中央区春日2の9の4    30.6 (29.3) 4.4

(10)市川市菅野3の20の5      30.4 (30.0) 1.3


県内の商業地・地価上位10地点

 (1)柏市柏1の4の27       155.0(153.0) 1.3

 (2)千葉市中央区富士見2の2の3  146.0(140.0) 4.3

 (3)船橋市本町4の3の20     130.0(120.0) 8.3

 (4)市川市八幡2の16の6     125.0(116.0) 7.8

 (5)柏市旭町1の1の4       121.0(119.0) 1.7

 (6)松戸市本町1の11       108.0(106.0) 1.9

 (7)市川市市川1の9の2       99.8 (95.0) 5.1

 (8)千葉市中央区富士見1の1の14  99.0 (95.0) 4.2

 (9)習志野市津田沼1の2の23    89.2 (85.7) 4.1

(10)船橋市前原西2の13の13    79.0 (75.0) 5.3

 単位は、地価が1平方メートル当たり・万円、上昇率は%。カッコ内は昨年。新規地点や調査の選定替えがあった地点は昨年の地価や変動率が出ていない


 市区町村別の地価変動率

住宅地ベスト5

(1)君津市    5.3%(5.5%)

(2)木更津市   2.8%(2.9%)

(3)浦安市    1.8%(1.0%)

(4)習志野市   1.7%(1.1%)

(5)千葉市中央区 1.3%(0.9%)

(5)千葉市稲毛区 1.3%(0.6%)

住宅地ワースト5

(1)白井市   3.6%(3.8%)

(2)野田市   1.9%(1.5%)

(3)我孫子市  1.4%(1.6%)

(3)佐倉市   1.4%(1.5%)

(5)栄町    1.2%(1.7%)

商業地ベスト5

(1)君津市    6.4%(6.3%)

(2)市川市    4.6%(3.4%)

(3)船橋市    3.2%(2.3%)

(4)浦安市    3.0%(2.1%)

(5)木更津市   2.6%(2.4%)

商業地ワースト5

(1)芝山町   1.2%(0.6%)

(2)九十九里町 0.8%(0.0%)

(3)白子町   0.7%(0.7%)

(3)銚子市   0.7%(0.5%)

(5)流山市   0.6%(0.5%)
(5)野田市   0.6%(0.3%)  カッコ内は昨年の変動率。はマイナス

 
茂原市・長生郡の地価へ (3/29更新)
2018-03-29.THU 
 毎日新聞より
 
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